実は知らない子供の脱毛症!?5つのタイプを徹底解説!

皆さん、脱毛症は大人だけの問題ではないことを知っていましたか?

今回はあまり知られていない子供の脱毛症について、医学的な観点から、なるべく簡単に、
かつ徹底的にご説明します!

大人と子供の脱毛は全然違う


大人の脱毛症の原因として大きなものはやはりAGA(男性型脱毛症)でしょう。

これは男性ホルモンの影響で年々生え際とてっぺんが薄くなっていくタイプの脱毛症です。

また、そのほかにも脂漏性皮膚炎粃糠性脱毛症、などさまざまな理由があります。

子供の脱毛症における5つのタイプとは?

頭部白癬

水虫の原因として知られる白癬菌、実はこれ、頭皮にも感染するんです!

しかも成人よりも子供に多く、男児の感染率は女児の2倍以上もあります。*1

また、頭部白癬は感染力が強く、時に禿瘡と呼ばれる重度の炎症を起こすことがあり、注意が必要です。

治療では、グリセオフルビンという薬を用いますが、シクロピロクスのクリーム剤を頭皮に塗って、他の子供への感染を防止することも大切です。*2

自己免疫性脱毛症

本来は自分を守ってくれるはずの免疫が、何らかの原因で、誤って自分の細胞などを攻撃してしまうといった症状を、自己免疫疾患といいます。

この自己免疫性脱毛症も、自己免疫疾患の1つで、他にはアトピー性皮膚炎アレルギーなども自己免疫疾患です。

治療は長引く可能性もあります。しっかりと医師と相談して決めましょう。

牽引性脱毛症

ポニーテールなどで髪を引っ張っていると、毛包が損傷し、脱毛を起こします。

これを牽引性脱毛症といいます。

要は、引っ張りすぎて抜けてしまうということなのですが、こんなことも抜け毛の原因になるんですね。

やはり原因から女性に多く、対処法としては、ゆったりとした髪型にするなどの方法で改善します。*3

休止期脱毛症

毛髪には、毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれるものがあります。

毛周期には、成長期、退行期、休止期があり、通常、3~5年で全ての髪が生え変わります。

毛髪が、この休止期に入ってしまうことで、休止期脱毛症が起きるのです。

残念ながら、この休止期脱毛症に対しての治療法はまだ確立していません。ただ、休止期脱毛症は、毛周期の特性上、自然と治癒するものであるという理解が大切です。*4

抜毛症

これは抜毛症というより、抜毛癖といった方がわかりやすいでしょう。

つまり自分で髪を抜いてしまうということですね。

これは精神疾患の1つとして分類されており、特に女性に多くみられます。

治療としては、N-アセチルシステインの使用で効果があったと報告されていますが、いまだ治療法は確立されていません。*5

一番の問題は、自分が抜毛症だと知っていてなお医療機関を受診しない方が多い、ということでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回覚えておいてほしいことは2つ!

子供の脱毛症のタイプは大きく分けて5つ!
どのタイプかを見極めて、適切な治療を行うためにも、医療機関へ

この2つを覚えておいてください!

脱毛症は大人だけの問題ではないのです!

最後に、ある研究論文のタイトルがとても印象に残ったのでご紹介します。

“Alopecia: Kids are not just little people.”=「脱毛症:子供はただの小さい人間ではない。」*6

【参考資料】
*1: 頭部白癬(福田知雄)
*2: MSD Manual: Tinea capitis(Denise M. Aaron)
*3: Traction alopecia: how to translate study data for public education–closing the KAP gap?
(Mirmirani P, Khumalo NP)
*4: Telogen Effluvium: A Review.(Malkud S)
*5: Diagnosis, evaluation, and management of trichotillomania.(Woods DW, Houghton DC)
*6: Alopecia: Kids are not just little people.(Goldberg LJ, Castelo-Soccio LA)

Dr.ぎょっち医師 AGAドクター

投稿者プロフィール

2015年から都内のAGAクリニック勤務。
いままでに500人を超える患者の髪の悩みを解決してきた。科学的に効果のある薄毛治療法をもとに、薄毛・抜け毛予防を日々研究している。

自身のブログやメルマガで、「正しくわかりやすく」をモットーに薄毛・抜け毛の予防法を伝える活動を行なっている。

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