フィナステリドの副作用を経験者のナマの声から解説

フィナステリドは、薄毛・AGA(男性型脱毛症)に有効な治療薬。日本のみならず、世界中の薄毛に悩む方に投与されている、もっとも一般的な治療薬のひとつです。医師による診察のうえで投与されるフィナステリドですが、報告例は少ないものの副作用も存在します

ネットで「フィナステリド 副作用」と検索してみると、「性欲の減退」「ED(勃起機能不全)」「肝機能障害」などの副作用の症例が見てとれます。ただし、ネットの情報は説明が不十分なものや、誤解を招く表現が含まれている情報など、まさに玉石混交です。

そこで、現役の医師である私が

・数百人にもおよぶ治療経験(口コミ)
・多くの論文の調査

をもとに、フィナステリドの副作用について、正しい情報をわかりやすく皆さんにお伝えしていきたいと思います。薄毛に悩まれていて本格的な治療をご検討されている方、将来に備えて正しい薄毛治療の情報を知りたい方は、ぜひご一読いただけますと幸いです。

フィナステリドとは

フィナステリドは1991年に米・メルク社が開発した抗アンドロゲン薬で、当初は前立腺肥大症の治療および緩和に用いられていました。その後、AGAに対して育毛効果があることが分かり、1997年に米・FDAがフィナステリドをAGA治療薬として認可。日本でも2005年に厚生労働省により認可され、現在では世界60ヶ国以上で承認されています。

よくプロペシアと混同されがちですが、フィナステリドは成分名であり、プロペシアはフィナステリドを使用した育毛商品のことを指します。フィナステリドを使用した薄毛治療薬はプロペシアが先発品でありますが、後発品のほうが価格は安く手に入れることができます。

フィナステリドのジェネリック医薬品もいくつかあり、代表的なものに「ファイザー」「サワイ」「トーワ」「クラシエ」などがあります。

フィナステリドの効果

男性ホルモンを抑える

AGAには、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成が大きな関わりをもっています。男性ホルモンのテストステロンと5α還元酵素(リダクターゼ)が結合することによって生成されたDHTは、毛母細胞の働きを低下させ、ヘアサイクルの乱れを引き起こします

ヘアサイクルが乱れると、成長しきっていないにも関わらず、髪の毛が抜け落ちてしまいます。そして、頭頂部額の生え際の薄毛に繋がっていくのです。

フィナステリドを服用すると、DHTの生成を促す5α還元酵素の2型(1型と2型がある)を阻害します。その結果、乱れたヘアサイクルは正常に戻り、育毛効果をもたらすのです。

抜け毛を抑え、発毛を促す

日本皮膚科学会が発表した『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』によると、フィナステリドのAGAに対する有用性について、いくつかの比較試験が実施されています。

【比較試験 1】
・被験者:日本人男性801名
・試験内容:フィナステリド(1mg/日)を5年間継続的に服用
・試験結果:写真評価において99.4%の症例で効果を確認

【比較試験 2】
・被験者:日本人男性414名
・試験内容:フィナステリド(1mg/日 , 0.2mg/日)を継続的に服用
・試験結果:
– 頭頂部の写真撮影による効果判定で、1mg/日の被験者は58%・0.2mg/日の被験者は54%
の軽度改善(観察期間48週間)
– 2年間の継続的服用により、1mg/日の被験者は68%の育毛効果を確認
– 3年間の継続的服用により、1mg/日の被験者は78%の育毛効果を確認

このように、フィナステリドを継続的に服用することでAGAに対して、高い水準での育毛効果があることが確認できます。

※参考:『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』

フィナステリドの副作用


継続的に服用を行なうことで育毛効果が期待されるフィナステリドですが、医薬品でもあることから、副作用の報告事例も確認されています。では、具体的にどのような副作用が考えられるのでしょうか。

リビドー(性欲)減退

まず、はじめに男性機能障害(性欲減退)の報告が確認されています。しかし、リビドー(性欲)減退の報告は臨床試験ごとにバラツキがあり、被験者の1.1%〜10.0%と分散しています。

また、プラセボで治療された患者にもリビドー(性欲)減退の報告が、被験者の1.2%〜6.7%の割合でされているため、患者自身の思い込みや精神状態に強く影響されるのではないかと考えられます。

ちなみに、医師である私の経験を踏まえますと、リビドー(性欲)減退の副作用が起きる確率は1%程度だと考えています。

ED(勃起機能不全)

リビドー(性欲)減退と関係のある副作用として、ED(勃起機能不全)があります。こちらもリビドー(性欲)減退と同じく、臨床試験によってバラツキがあり、被験者の0.7%〜15.8%といったかたちで分散しています。医師の視点から考えると、経験上、実際は多くても1%程度なのではないかと思われます。

肝機能障害

フィナステリドの副作用として肝機能障害も報告例があります。肝機能障害は症状が現れにくいため、血液検査による診断が必要とされます。

フィナステリドの副作用による肝機能障害の発症は頻度不明とされていますが、非常に少ないのが現状です。私の経験を踏まえ考えてみると、全体の1%以下といったところです。

ただし、表に症状が現れにくいため、フィナステリドを服用する際は医師の処方のもと、血液検査のフォローアップを行なうことが望ましいといえます。

その他の副作用

その他、プロペシアの添付文書を確認すると、以下の表のような副作用が報告されています。
「頻度不明」というのは一般的には、何%発症するかわからないほど少ない、ということを意味しています。

 頻度不明1〜5%1%未満
過敏症掻痒症、蕁麻疹、発疹、浮腫
生殖器睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下リビドー減退勃起機能不全、射精障害、精液量減少
肝臓AST,ALT,γGTP上昇
その他乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい
それでは次に、子作りへの影響について詳しく見てみましょう。

子作りへの影響

精液の質低下が起きる?

フィナステリドを使用した医薬品「プロペシア」の添付文書を確認すると、フィナステリドの副作用として「精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)」の記載があります。これは文字通り、精子の濃度が低くなったり、精子の運動が弱まったり、精子に形態の異常が発生したりする恐れを意味します。

ただし、フィナステリドの薬効成分の精子への移行性は非常に低いので、あまり心配する必要はないと考えています。また、投与中止後に精液の質が正常化したという報告例もありますので、過度に恐ることはないでしょう。

※参考:『プロペシア』添付文書

子作りを考えている方は1ヶ月程度中止した方が無難

男性がフィナステリドを服用中に子作りをしても、基本的には問題はない可能性が高いと思います。実際に私の患者さんの中には、フィナステリド服用中にお子さんができた方がいらっしゃいます

ただし、それでもこれから生まれてくる赤ちゃんへの影響を考えると、全く心配しなくてよいとは断言できません。これから子作りをするという方は、1ヶ月ほど前から服用を中止したほうが無難かもしれません。
私はいつも、患者さんにはそのようにお伝えしています。

女性、子供の服用は禁止

フィナステリドは男性のみ服用することが可能で、女性や子供の服用は固く禁止されています。女性は妊娠中に服用すると、赤ちゃんの発育に影響が出る可能性があります。

また、子供も男性機能に異常が生じる可能性がありますので、服用は絶対しないようにしてください。フィナステリドは皮膚からも吸収されますので、女性や子供は触ることもやめたほうがいいでしょう。

副作用に対する口コミ

それでは、実際にフィナステリドを服用してAGA治療を行なった方々はどのような意見(口コミ)をお持ちなのでしょうか。20代〜40代まで世代別の声を以下にまとめてみました。

【20代男性】
・性欲は少し低下した気がする。
・治療開始前より2割くらい減退した気がするが、そこまで気にならない程度。
・髪の毛が維持されるほうが、よほど大事なので問題はない。

【30代男性】
・自分には副作用はないと思う。
・性欲減退やEDの症状は全く感じない。

【40代男性】
・勃起能力は年とともに衰えるのでしょうがない。
・フィナステリドのせいか、年のせいかわからないが、ED薬を併用して対処したいと思っている。

このようにネット上の口コミには、フィナステリドの副作用は理解したうえで、前向きにAGA治療に活用している方が多いようです。

副作用が心配な方はより安全な治療を

フィナステリドには副作用の報告例もありますが、基本的には医師やクリニックの管理のもと、用法用量を守って正しく服用すれば問題はないと考えています。

しかし、それでもフィナステリドの副作用が気になる方や、女性で服用することができないという方は、ぜひ低出力レーザー育毛機を試していただくことをおすすめします。

日本でも人気の高い低出力レーザー『ヘアマックス』であれば、週3回90秒間、頭部に照射するだけで薄毛治療を行なうことができます。フィナステリドとの大きな違いとしては、医薬品のように服用することはないため、副作用の心配が一切ない点です。

確実に、安全に薄毛治療を進めていきたい方は、ぜひ以下URLから低出力レーザー育毛機の詳細をチェックしてみてください。

まとめ

記事でもご紹介したように、フィナステリドは古くから薄毛・AGAの治療薬として用いられてきた医薬品です。継続的に服用を行なうことで、高い確率での育毛効果が期待されます。

しかし、医薬品であるために可能性は低いといえど、副作用の恐れはあります。「リビドー(性欲)減退」「ED(勃起機能不全)」「肝機能障害」等の副作用をどうしても避けたい、女性のため服用できないという方は、低出力レーザーなど別の治療法を検討されてみてください。

また、フィナステリドで治療をする際は、必ず医師の診断のもと、適切な用法用量を守るようにしましょう。

Dr.ぎょっち医師 AGAドクター

投稿者プロフィール

2015年から都内のAGAクリニック勤務。
いままでに500人を超える患者の髪の悩みを解決してきた。科学的に効果のある薄毛治療法をもとに、薄毛・抜け毛予防を日々研究している。

自身のブログやメルマガで、「正しくわかりやすく」をモットーに薄毛・抜け毛の予防法を伝える活動を行なっている。

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