【間違いだらけ!】男性ホルモンは脱毛の原因ではない!生え際が後退する本当の理由と治療法とは!?

「最近、生え際が………」誰しもが遭遇する悩みだと思います。

ネット上ではさまざまな記事で、脱毛や生え際の後退が説明されていますが、、

医学的な立場から言わせれば、ほとんどが間違っています

今回は、生え際が後退する本当の理由と、その治療法を、きちんと医学に基づいて、なるべくわかりやすくご説明します。

すべての脱毛症で生え際が後退するわけではない


最初に訂正しておきたいのは、「脱毛症=生え際の後退」という認識です。

脱毛症にはさまざまな種類があり、その中で生え際が後退するものは一部なのです。

まずは、生え際が後退する脱毛症、これについて解説します!

男性型脱毛症

脱毛症の代名詞ともいえる、この男性型脱毛症AGAとも略されます。AGAは生え際が後退する最も代表的な脱毛症です。

毛には、毛周期(ヘアサイクル)とよばれるものがあり、「成長期→退行期→休止期」といったサイクルを繰り返しています。

AGAは、この毛周期を繰り返すことで成長期が短くなってしまい、休止期にとどまる毛が多くなることで、生え際が後退したり(前頭部の脱毛)、頭頂部の毛が薄くなったりする病気です。

また、「男性」型脱毛症という病名で勘違いしがちですが、男性型脱毛症は男女関係なく発症するということです。

放置しているとどんどん進行するため、治療するには、適切な治療が必要となります。

牽引性脱毛症

女性がポニーテールなどの髪型にすることで、頭髪が引っ張られてダメージを受け、生え際が後退する脱毛症です。

原因から女性に多く発症します。

AGAと違って、ゆったりと余裕を持った髪型にすることで症状が改善することが特徴です

なので、この記事では、AGAにおける生え際の後退に焦点をあてていきたいと思います!

生え際が後退する本当の理由とは?


生え際の後退とは、すなわち前頭部が脱毛した結果だといえます。

AGAにおいて脱毛がおこるメカニズムは、数多くのサイトがいろいろな記事で説明しています。ですが、そのほとんどが間違いです!

少し難しいかもしれませんが、AGAで脱毛が起こる本当の理由をお教えします!

「男性ホルモンが毛の成長を抑制する」は大嘘!

ほとんどのネット記事では、

男性ホルモンであるテストステロンが、Ⅱ型5α-還元酵素の働きでジヒドロテストステロン(DHT)になり、このDHTが毛の成長を抑制する

と説明されていますが、これは大嘘です

男性ホルモンは受容体に結合しないと働かない!

男性ホルモンに限らず、ホルモンというものはその受容体(レセプター)に結合しないと働きません。これは生化学の基本で、なんなら高校生物(下手したら中学)でもやります。

つまり、いくらDHTが増えても、それを受け取る受容体がなければ、全く効果を発揮しない、ということです。

よって、

男性ホルモンであるテストステロンが、Ⅱ型5α-還元酵素の働きでジヒドロテストステロン(DHT)になり、このDHTが受容体に結合することで、毛の成長を抑制する

ということになります。

………が、実はまだ少し足りません!

頭髪が脱毛する本当の原因はTGF-βとDKK1!

皆さん、脱毛といえば、頭髪にばかり注意が向いていませんか?

髭はどうでしょうか?これもれっきとした「毛」ですよね?

髭では、(受容体に結合した)DHTの作用で、細胞成長因子が分泌され、毛の成長が促進されます

頭頂部や前頭部では、(受容体に結合した)DHTの作用で、TGF-βDKK1などの生化学物質が分泌され、毛の増殖と成長が抑制されます

つまり、DHTが受容体に結合したために分泌される物質が、毛の成長を促進したり、抑制したりするということです。

生え際が後退する原因の最も正しい説明

今までのことをすべて合わせれば、生え際が後退する本当の理由は、

男性ホルモンであるテストステロンが、Ⅱ型5α-還元酵素の働きでジヒドロテストステロン(DHT)になり、このDHTが頭頂部や前頭部に存在する受容体に結合することで分泌される、TGF-βDKK1などの物質が、毛の成長を抑制する

となります!

つまり、生え際が後退する直接的な理由は、男性ホルモンではなく、TGF-βやDKK1だ、ということです!

生え際に本当に効果のある治療法とは?


さて、生え際が後退する本当の理由が分かったところで、最後にどうやって生え際の後退を防ぐか、または生え際を回復させるかを解説します!

市販の育毛効果の根拠なし!?

市販で購入できる育毛剤がたくさんありますが、そのほぼすべてが育毛効果に医学的根拠がないことをご存知ですか?

ここで話すと長くなりすぎてしまうので、市販で買える育毛剤の中で本当に効果があるものを知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!

医療用医薬品がおすすめ!

本当に治したいと感じているなら、絶対に医療用医薬品がおすすめです!

医療用医薬品には、育毛効果に確かな根拠があり、皮膚科医の「脱毛に対する診療規則」でも、患者に対して強く勧めるよう定められています

日本では、フィナステリドデュタステリドミノキシジルなどの有効成分を含んだ薬を用いることが推奨されています。

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本気で髪の悩みを解決したい方はぜひチェックしてみてください。

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植毛術には要注意!

植毛術、人体に害をもたらす可能性があることをご存知ですか?

植毛術には、自毛植毛術人工毛植毛術の2つがあります。問題となるのは、人工毛植毛術です。

アメリカでは、過去に多くの有害事象の報告があるため、食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)は人工毛自体を有害器具として指定し、人工毛の使用を事実上禁じています。

日本においては、人工毛植毛術を行うことに法律上の問題がないため、民間で行われることがあります。

ただ、日本でも、安全性に対する根拠がまだ得られていないため、人工毛植毛術は、行わない方がよいでしょう。

皮膚科医の「脱毛に対する診療規則」でも、そのように定められています。

低出力レーザー照射って効果あるの?

結論から言えば、あります。

110名のAGA患者を対象とした655nm低出力レーザー(週3回の照射)治療では、治療前と比較して、毛髪数が19.8本/cm2増加したとの報告があります。

副作用として、4名に照射部の知覚異常、4名に軽度の蕁麻疹が起こったようですが、効果に対して比較的軽症だといえます。

LED 低出力レーザーは「ヘアマックス」が圧倒的お勧めです。
長期的に見たら圧倒的にコスパがいいのがヘアマックスになります。

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まとめ

いかがでしたか?今回覚えておいてほしいことは6つ!

生え際が後退する脱毛症はAGAなどの一部のものだけ!
男性ホルモンは生え際の後退、脱毛の本当の原因ではない!
生え際の後退や脱毛の直接的な原因はTGF-βDKK1
ほぼすべての市販の育毛剤は、育毛効果に医学的根拠なし
本当に治したいなら、医療用医薬品を使え!
植毛術、特に人工毛植毛術には要注意!

この6つを覚えておいてください!

今回の記事、少し難しかったかもしれません。

ただ、この記事は、医師がすべての記事を作成・監修するメディターだからこそ可能だった、そう感じていただきたいです。

私が確認した限りでは、ネットの記事でここまで書いているのは、このメディター、ただ1つでしょう。

<参考資料>
日本皮膚科学会ガイドライン―男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017 年版
眞鍋求、坪井良治、板見智、長田真一、天羽康之、伊藤泰介、乾重樹、植木理恵、大山学、倉田荘太郎、幸野健、齊藤典充、佐藤明男、下村裕、中村元信、成澤寛、山㟢正視
Androgenetic alopecia: an evidence-based treatment update.
Varothai S, Bergfeld WF.
Guidelines of care for androgenetic alopecia.
Drake LA, Dinehart SM, Farmer ER.

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