フケには実は2種類あった!?頭皮のかゆみとフケの正しい対処法とは!?

頭を洗わないとフケがでるから、きちんと洗いなさい………そんなことを小さな頃に皆さん親から注意されませんでしたか?

実際、頭を洗わないとフケは発生しますが、昨日頭を洗ったのにも関わらず、フケが………

そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、フケというのは実は2種類に大別され、それぞれ対処法が異なるということ、ご存知でしたか?

今回はフケの原因とその正しい対処法を、頭皮のかゆみとも合わせて、医学的な観点から皆さんにお伝えします!

そもそもフケって何?

そもそもフケというのは、頭に発生する垢のことです。

新陳代謝によって、頭皮の角質細胞が剥がれ、うろこ状の白い老廃物として視認されます。

フケ自体が病気となることはありませんが、原因として病気がある可能性も十分にあり得ます。

最初にも申し上げましたが、フケには2種類あり、乾性フケ脂性フケに分けられます。

乾性フケ、脂性フケにはそれぞれ異なる原因と対処法がありますので、ご紹介していきます!

脂性フケの原因と予防法!

脂性フケは、おそらく一般的に皆さんがいうフケのことです。

すなわち、頭を洗うことをサボっていると現れる黄色くベトベトしたフケのことです。

まずは、脂性フケの原因とその予防法についてお話しします!

原因は真菌感染症!?

脂性フケの主な原因は、マラセチア菌といわれる真菌による日和見感染症だとされています。

マラセチア菌は、どこかから感染するなどではなく、ヒトの皮膚に日常的に生息している常在菌といわれるものです。

日和見感染症とは、健康なヒトでは害を為さないような病原体が原因で発生する病気のことです。

このような原因で皮脂の分泌が多くなり、角質が剥がれることで、脂性フケが生じます。

脂性フケは、湿度の高い梅雨や、暑さによって皮脂が分泌されやすい夏におこりやすいとされています。

正しい予防法は?

脂性フケの正しい予防法は、きちんと頭を洗うことです。

しかし、あまり洗髪を過度にしすぎることで、頭皮の皮脂が過剰に奪われてしまい、逆に皮脂の異常な分泌をもたらして症状を悪化させる可能性もあります。

何事もほどほどが大切だということですね。

乾性フケの原因と予防法!

さて、続いては乾性フケです。

乾性フケは、頭を洗っているのにフケが…のタイプのフケで、白くカサカサしたフケのことです。

ここからは乾性フケの原因とその予防法についてお話します!

原因は頭の洗いすぎ!?

乾性フケは、皮脂が必要以上に失われることで、頭皮が乾燥し、免疫力が低下することで、本来は剥がれ落ちないはずの角質までもが剥がれ落ちることで生じます。

頭の洗いすぎや、洗浄力の強いシャンプーなどを使用することで、頭皮の皮脂が過剰に除かれてしまうことが原因となります。

もともと乾燥肌のヒトなどに起こりやすく、冬などの空気が乾燥する時期に起こりやすいとされます。

正しい予防法は?

乾性フケの正しい予防法は、頭皮の保湿です。

乾性フケの場合は、頭皮を清潔にしようと洗髪を繰り返して悪化することが多々あるため、自分が脂性フケなのか、乾性フケなのかを理解することがとても重要になってきます。

保湿には、尿素配合シャンプーを使用する、加湿器を使用するなどの方法があります。

頭皮のかゆみの原因は?

フケについてはある程度分かったけど、なんで頭皮のかゆみは何が原因なの?

そんな疑問にお答えします!

基本的には、フケが出る、すなわちかゆみも出るという理解で問題ありませんが、実はそのかゆみ、フケが原因ではない可能性もあります!

頭皮のかゆみのほとんどは脂漏性皮膚炎!

医学的に言えば、かゆみの原因は脂漏性皮膚炎です。1)

先ほど、脂性フケは皮脂の分泌が多くなることで、角質が剥がれるために起こるといいました。

この皮脂が、頭皮に住むマラセチア菌によって分解されるときに、皮膚が刺激されて炎症が起こります(正確にはもっと複雑なメカニズムが存在していますが、ここでは割愛します)。2)

これを脂漏性皮膚炎と呼び、かゆみの原因となるのです!

脂漏性皮膚炎への対処法は?

脂漏性皮膚炎が悪化すると、洗髪しても、かゆみがなかなか収まりません。

ただ、いくつかの研究では、特定の成分を含んだシャンプーが非常に効果的だと報告されています。

Kerr博士らは、脂漏性皮膚炎が原因の頭皮のかゆみを訴えた患者さんの皮膚を検査しました。すると、ヒスタミンという物質が正常の頭皮よりも2倍以上多く存在しいることがわかったのです。

そこで、亜鉛ピリチオンジンクピリチオン)を含むシャンプーで頭を洗ってもらったところ、ヒスタミンが正常値まで減少し、かゆみが消えたという結果が出ています。3)

また、別の研究では、抗真菌シャンプー(ケトコナゾール2%、シクロピロクス1%)、亜鉛ピリチオンシャンプー(鉛ピリチオン1%、硫化セレン2.5%)、ケトコナゾールシャンプー(ケトコナゾール2%)などが効果的だという結果が出ています!4)

脂漏性皮膚炎以外の病気

脂漏性皮膚炎以外にも、頭皮にかゆみを伴う病気がいくつかあります!

乾癬ヘルペス糖尿病毛孔性苔癬などが原因の可能性があります!

それぞれについて詳しく知りたい方は、是非以下の記事を読んでみてください!

頭皮のかゆみについては、症状が治まらないときは自分で何とかしようとせず、必ず皮膚科医に相談するようにしてください!

思わぬ病気が潜んでいるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?今回覚えておいてほしいことは3つ!

・フケには脂性フケと乾性フケの2種類があり、それぞれ原因と対処法が異なる!
・頭皮のかゆみには思わぬ病気が潜んでいる可能性あり!
・かゆみが収まらないときは皮膚科医へ!

この3つを覚えておいてください!

頭皮を清潔に保つことは重要ですが、何事も加減というものが大事になってくるということですね!

<参考資料>
1) From axioms to new insights into dandruff.
– Piérard-Franchimont C, Hermanns JF, Degreef H, Piérard GE.
2) Three etiologic facets of dandruff and seborrheic dermatitis: Malassezia fungi, sebaceous lipids, and individual sensitivity.
– DeAngelis YM, Gemmer CM, Kaczvinsky JR, Kenneally DC, Schwartz JR, Dawson TL Jr.
3) Scalp stratum corneum histamine levels: novel sampling method reveals association with itch resolution in dandruff/5eborrheic dermatitis treatment.
– Kerr K, Schwartz JR, Filloon T, Fieno A, Wehmeyer K, Szepietowski JC, Mills KJ.
4) Seborrheic dermatitis in adolescents and adults.
– Denis Sasseville, Joseph Fowler, Rosamaria Corona.

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