【医師監修】ロニテンって危険なの?その理由を徹底解説!

この記事を読もうかなと思ってページを開いているのは、頭髪の減少に悩んでいて脱毛症治療に何かいい薬はないかなと思っての方が多いのではないかと思います。

ロニテンの有効成分はミノキシジルですが、日本皮膚科学会から「ミノキシジルの内服は行うべきでない」と発表されたのをご存知でしょうか?

日本皮膚科学会が正式にこのような発表をしたことは、かなり衝撃的なインパクトのあるニュースです。

本記事では、ロニテンとは何か、脱毛症治療効果はあるのかについて解説していきたいと思います。

ロニテンについて


まずはロニテンとは何かというところから簡単にご紹介します。

ロニテンの有効成分

ロニテンは、ミノキシジルという成分を含む薬です。
市販されているのは2種類で、ミノキシジルを5㎎もしくは10㎎含む錠剤となっています。

ロニテンの用法

ロニテンは錠剤タイプで、基本的には1日5㎎を毎日水で飲む内服薬ということになっています。

ロニテンの(副?)作用

ミノキシジルはそもそも、1960年代に現在のファイザーという製薬会社(当時はアップジョン社)が、「経口で摂取することで降圧作用を持つ高血圧治療薬」として開発したものです。
血管を拡張することによって血圧を下げる薬となっています 1)。

このため、ミノキシジルを経口で摂取すれば、血圧が下がりますが、これは副作用というよりもともとの主作用と言えるでしょう。

降圧薬として用いた際の副作用としては、全身の多毛症が報告されています。ここで注意していただきたいのは、「全身の」多毛症であり頭髪が増えるという報告ではないということです。

多毛症以外のミノキシジル内服による副作用の報告は少ないです。
ただ、内服用(高血圧治療)薬の添付文書中の市販後調査欄には、以下の報告があったと記載されています。
・胸痛
・心拍数増加
・動悸
・息切れ
・呼吸困難
・うっ血性心不全
・むくみ、体重増加などの重大な心血管系障害

単なる高血圧治療薬として見た際には副作用は少ないようですが、日本では安全性や十分な効果という側面から高血圧治療薬としても認可されていません

1) Sica, D. A. (2004), Minoxidil: An Underused Vasodilator for Resistant or Severe Hypertension. The Journal of Clinical Hypertension, 6: 283-287. doi:10.1111/j.1524-6175.2004.03585.x

ミノキシジルに脱毛症治療効果はあるのか


ここから本題に入っていきたいと思います。

ミノキシジルを頭髪が減っている部位の皮膚に塗った場合(外用した場合)脱毛症の治療に効果があるということが分かっています。

しかし、内服と外用は全く違います

塗って効くからと言って飲んだら効くというのは嘘です。

本記事を書く中で調べていると、一般のサイトのページにロニテンが効くと書いてあるものがあまりに多かったです。
しかしどれもこれも根拠に乏しく心配になったので、本記事を読んでエビデンスが弱いということをご理解いただければと思います。

内服した場合(ロニテン)

ミノキシジルを内服することについて、日本皮膚科学会ガイドライン 2)は以下のように述べています。

ミノキシジルの内服を行うべきではない.

現時点で、ミノキシジル内服が脱毛症治療に有効かということについて臨床試験はほとんど行われていません。このため、効くか効かないかを示すランダム化比較試験もメタアナリシスも、一切のエビデンスというものが存在しません

また、もともと経口降圧薬として開発されたミノキシジルですが、日本では認可されていません。

男性型脱毛症治療薬として認可している国も1つもありません。

要するに効果はおろか安全性も保障されていないのです。
それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があるからといって安易に処方する医師がいたり、効くかもという適当なネットの記事を信じて一般の方が個人輸入で入手し服用したりしているというのが現状です。

2)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会ガイドライン)
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

外用した場合

外用については詳しくは他の記事に譲りたいと思いますが、簡単に脱毛症治療の効果のほどを解説しておきます。

まず男性型脱毛症についてです。14件のランダム化比較試験と1件のシステマティックレビューで、5%ミノキシジルの塗り薬で毛髪数が有意に増加したということが確認されています。

さらに女性型脱毛症についても、8件のランダム化比較試験で同様にミノキシジル概要により毛髪数が有意に増加した(脱毛部1㎠につき約13本の毛髪数の増加が見られたなど。)ということが確かめられています。

副作用としては、頭皮のかゆみが起こることがあると報告されています。

ミノキシジルを塗ることにより起きる毛成長メカニズムについては、詳細はまだよくわかっていません。
ただ、血管拡張による血行促進作用や、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化が関係しているのではないかと考えられているようです。

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まとめ

結論です。ミノキシジルは塗るものです。
ロニテンの有効成分とされているミノキシジルは、塗ることでの脱毛症治療効果は認められていますが、内服に関しては効果も安全性もわかっていないのが現状です。
ミノキシジルを使うなら、飲み薬ではなく塗り薬」!

ミノキシジル内服薬で全身の多毛症が生じたケースがあったことを勝手に拡大解釈しているだけで、発毛の有効性も安全性もまだ確証されていないのです。ご注意ください!

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