【医師監修】知っている人はもう始めている一歩進んだミノキシジル治療法を大公開!!

ミノキシジル」が脱毛においては、最強の治療薬であることは皆さんもう知っていると思います!!
ミノキシジルは最強であることに変わりはないのですが、その効果をより高めるための研究が進められています。

ミノキシジルと併用することで、ミノキシジル単独療法よりも効果があることがわかっている物質があります!!! 今回はミノキシジルとの併用療法に注目していきます!!

ミノキシジルについて


「ミノキシジル」の併用療法についてお話する前に…まずは軽く「ミノキシジルとは!?」について説明していきます。
もしミノキシジルについてもう知っているという方は読み飛ばしていただいても構いません。ただし…ミノキシジルの注意点についてもお話しますので、そちらは重要事項になっていますので、目を通してみてください!!

ミノキシジルとは!?

「ミノキシジル」とは、血管を広げて血行を良くする作用がある物質であり、発毛に効果があるとされている物質です。
元々は血圧を下げる薬として開発されていましたが、現在は脱毛症の治療薬として世界各国で用いられています!!

医薬品に対する規制が厳しい日本での、ミノキシジルの扱いはと言いますと…
効果が認められており、脱毛症の治療薬として男女ともに使用することを強く勧められています!!
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においても使用が勧められています。つまり、脱毛の治療薬として効果が正式に認められているものです¹⁾!!
ミノキシジルは脱毛症の救世主のような存在なのです!!

ミノキシジルを用いた治療法について

ミノキシジルを用いた治療法には、「外用」以外にも「内服」「メソセラピー」といった治療法があります。しかし、単刀直入に言いますと…
「外用」以外の治療法を行うことは現段階ではオススメできません!!!

それぞれの治療法について軽く見ていきましょう。

・外用(塗り薬)

男女ともにかなり効果があるとされている治療法であり、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においても使用が強く勧められています。
特に女性にとっては、ミノキシジルの外用のみがガイドラインにおいて強く勧められているほどです。

・内服

「ミノタブ」という愛称で、現在広く使用されていますが、安全性や効果が検証されていない部分も多いです。そのため、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においては行うべきではないとされています!!
外用するよりも楽に続けられるということで、内服を選んでしまう方がいますが…
ミノキシジルの内服は行うべきではない治療法であることを覚えてください!!

・メソセラピー

メソセラピー」とは、頭皮に有効成分を直接注射するという治療法ですが…
安全性や有効性は十分に検証されていません。そのためこちらの治療法に関しても、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においては行うべきではないとされています!!

ミノキシジル塗り薬の注意点①

ミノキシジルの外用は、男女ともに効果があると言いましたが…
ここで注意しなくてはいけないことがあります!!
男女で適切とされている濃度が異なるということです!!!

男性に関しては、5%ミノキシジル
女性に関しては、1%ミノキシジル
の使用が勧められています!!これは、副作用なども考慮し、現段階で最も適切であると日本皮膚科学会が提示している数値です。
絶対に、男女で共通の発毛剤などを使用しないように注意してください!!!!

ミノキシジルの注意点②

ミノキシジルは、脱毛に対して十分な効果があるとされている一方で、副作用もあります。
どんな薬であっても、副作用は存在しますよね…

副作用としては、以下のようなものが報告されています。
搔痒・紅斑・落屑・毛包炎・接触皮膚炎・顔面の多毛

副作用が出てきてしまった場合は、医師などに相談し使用を考えてください!!

ミノキシジルの併用療法は!?【男性版】


それでは、今回のメインテーマである「ミノキシジルと何かを併用すると、効果は変わるのか!?」を見ていきたいと思います²⁾!!

①フィナステリドとの併用

ミノキシジルとフィナステリドの併用療法は単独療法よりも効果があります!!

「5%ミノキシジル単独療法」、「フィナステリド単独療法」、「5%ミノキシジルとフィナステリドの併用療法」それぞれの効果を比べた実験においては³⁾…

効果を実感した人は(対象:428人の男性)、

5%ミノキシジル単独療法=80.5%
フィナステリド単独療法=59%

5%ミノキシジルとフィナステリドの併用療法=94.1%

明らかに併用療法の方が、効果を実感した人が多いことが分かりました。

その他にも、併用療法が単独療法よりも効果があるという報告があります⁴⁾。

②ジンクピリチオンシャンプーとの併用

ミノキシジルとジンクピリチオンシャンプーの併用療法は、単独療法と比べて効果は変わりありませんでした!!

「5%ミノキシジルとジンクピリチオンシャンプーの併用療法」と「5%ミノキシジルと何も含まれていないシャンプーの併用療法」の効果を比べた実験においては⁵⁾…

ジンクピリチオンシャンプーとの併用療法においては、髪の毛の太さがわずかに太くなっているのが確認されたが、併用療法に利点があるとは認められませんでした。

③ジクロフェナク(非ステロイド性抗炎症剤)とティーツリーオイル(抗感染剤)との併用

ミノキシジルとジクロフェナク・ティーツリーオイルとの併用には、効果があるという報告がありますが、研究対象となっている人数がとても少ないのでより詳しい研究が必要であるとされています!!

「5%ミノキシジル単独療法、0.5%ジクロフェナク、5%ティーツリーオイルの併用療法(11人)」、「5%ミノキシジル単独療法(11人)」、「ミノキシジル・ジクロフェナク・ティーツリーオイルいずれも含まれていない(10人)」の効果をそれぞれ比べた実験においては⁶⁾…

平均毛数、平均毛重量および平均毛厚のいずれについても、「5%ミノキシジル単独療法、0.5%ジクロフェナク、5%ティーツリーオイルの併用療法」がほかの二つよりも著しく優れているという結果になりました。

しかし、それぞれのグループの人数が10,11人というのはとても少なく効果を十分に示しているとは言いにくいです…。
今回の実験において、抗炎症剤および抗感染剤をミノキシジルとともに併用することにより、毛包の微小炎症や感染に対して効果があるのではないかということが分かったので、研究が進んでいくことを期待しましょう!!!

④ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸との併用

ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸との併用療法は、単独療法と比べて効果がある可能性があります

「12.5%ミノキシジル単独療法」、「12.5%ミノキシジル、0.025%ベタメタゾン吉草酸エステル、5.0%アゼライン酸の併用療法」、「12.5%ミノキシジルと何も含まれていないものとの併用療法」それぞれの効果を比べた実験においては…⁷⁾

研究者が評価した改善度合いは、
「12.5%ミノキシジル単独療法」=40%
「12.5%ミノキシジル、0.025%ベタメタゾン吉草酸エステル、5.0%アゼライン酸の併用療法」=61.91%
「12.5%ミノキシジルと何も含まれていないものとの併用療法」=37.5%

ただし、こういった単独の研究結果だけでは確実に効果があるとは言い切れないのが現状でしょう。

⑤トレチノインとの併用

トレチノインとの併用療法については分かっていないことが多くあります。

「0.025%トレチノイン単独療法」、「0.5%ミノキシジルと0.025%トレチノインの併用療法」の効果を比べた実験においては… 10)

12ヶ月で最低でも20%以上の髪の毛の増加があったのは、
「0.025%トレチノイン単独療法」=58%
「0.5%ミノキシジルと0.025%トレチノインの併用療法」=66%
であり、ミノキシジルとトレチノインとの併用療法は効果があるとされたが…

その一方で、「5%ミノキシジル(2回/日)単独療法」と「5%ミノキシジルと0.01%トレチノイン(1回/日)との併用療法」を比べると、効果に差はなかったことも分かっています¹¹⁾。

トレチノインとの併用については容量や回数などの条件について、研究が進まないと効果があるとは言えません

⑥マイクロニードルとの併用

マイクロニードルとの併用療法は、単独療法と比べて効果がある可能性があります。 しかし、上で言いましたように成長因子導入や細胞移植療法は行わない方がいいとされています。つまり、安全性はまだ検証されていない段階であるということです!!

「5%ミノキシジル単独療法(日に2回)」、「5%ミノキシジル(日に2回)とマイクロニードル(週に1回)との併用療法」それぞれの効果を比べた実験においては⁸⁾…
12週間後に1cm²あたりに増加した髪の毛の本数は
「5%ミノキシジル単独療法(日に2回)」=22.2本
「5%ミノキシジル(日に2回)とマイクロニードル(週に1回)との併用療法」=91.4本

ミノキシジルの併用療法は!?【女性版】

①経口サプリメントとの併用

ミノキシジルと経口サプリメントの併用療法は、単独療法と比べて効果がある可能性があります!!

「2%ミノキシジル単独療法」、「2%ミノキシジルと経口サプリメント(薬用酵母100mg、チアミン一硝酸塩60mg、パントテン酸カルシウム60mg、システイン20mg、パラアミノ安息香酸20mg、ケラチン20mg)の併用療法」それぞれの効果を比べた実験においては(9ヶ月の治療後)⁹⁾…
2%ミノキシジルと経口サプリメントの併用療法の方が単独療法と比べると、髪の本数はかなり多くなりました。
ただし、こういった単独の研究結果だけでは確実に効果があるとは言い切れないのが現状です。

②高麗人参との併用

高麗人参との併用療法は、ミノキシジル単独療法より効果がある可能性があります¹²⁾!!
ただし、こういった単独の研究結果だけでは確実に効果があるとは言い切れないのが現状でしょう。

③ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸との併用

ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸との併用療法は、単独療法と比べて効果がありませんでした⁷⁾。

髪の毛の増加について、併用療法は「何も含まれていないもの」を使用した人よりは効果があった。しかし…ミノキシジル単独療法と比べると効果はなかった!!

ミノキシジルの併用療法は果たして取り入れるべき!?


現在知られているミノキシジルの併用療法について詳しく見ていきました。
それでは、これらの研究結果を踏まえて、ヨーロッパの「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」はどのように捉えているのか!?を見ていきましょう!!

散々いろんなことを言ってきましたが、こちらのまとめはミノキシジル併用療法の指針になっていますので、こちらをよく読んでください!!!

【男性】²⁾
1mgフィナステリドと2%~5%ミノキシジルの併用療法は、ミノキシジル単独療法より効果があります!!
・現段階での5α還元酵素やベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸との併用療法はオススメできません!!
・ジクロフェナクやティーツリーオイル、ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸、マイクロニードルとの併用療法については、単独療法と比べて効果があるのか、さらなる研究が必要となっています。

【女性】²⁾
・効果があるいくつかの症例を紹介しましたが、ミノキシジルと経口サプリメントや高麗人参、ベタメタゾン吉草酸エステルとアゼライン酸の併用は、現段階ではオススメできません

まとめ

ミノキシジルの治療法には、様々なものとの併用療法が考えられ、研究が進められています。今の段階で分かっていますように…
男性ではミノキシジル単独療法よりも、フィナステリドとの併用療法の方が効果があります!! ミノキシジルを使用していて、効果が十分に感じられて人は一歩進んだ治療を受けてみてはいかがでしょうか!?

残念ながら、女性についてはガイドラインとして進められている併用療法はまだ発見されていません。しかし、上で紹介しましたように併用することにより、効果が上がるものはいくつか見つかっていますので、これらの研究が進みミノキシジルと何かを併用する治療が当たり前になるという日も近いでしょう!!!

<参考文献>
1) (日本皮膚科学会)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
2) S3 – European Dermatology Forum Guideline for the Treatment of Androgenetic Alopecia in Women and in Men-Developed by the Guideline Subcommittee “Androgenetic Alopecia” of the European Dermatology Forum
3) Hu R,Xu F, Sheng Y, Qi S, Han Y, Miao Y, et al. Combined treatment with oral finasteride and topical minoxidil in male androgenetic alopecia: a randomized and comparative study in Chinese patients. Dermatol Ther. 2015;28(5):303
4) Khandpur S, Suman M, Reddy BS. Comparative efficacy of various treatment regimens for androgenetic alopecia in men. Journal of dermatology, The. 2002;29(8):489
5) Berger RS, Fu JL, Smiles KA, Turner CB, Schnell BM, Werchowski KM, et al. The effects of minoxidil, 1% pyrithione zinc and a combination of both on hair density: a randomized controlled trial. British journal of dermatology, The. 2003;149(2):354
6) Sakr FM, Gado AM, Mohammed HR, Adam ANI. Preparation and evaluation of
a multimodal minoxidil microemulsion versus minoxidil alone in the treatment of androgenic alopecia of mixed etiology: a pilot study. Drug design, development & therapy. 2013;7:413
7)Pazoki-Toroudi H, Babakoohi S, Nilforoushzadeh MA, Nassiri-Kashani M, Shizarpour M, Ajami M, et al. Therapeutic effects of minoxidil high extra combination therapy in patients with androgenetic alopecia. Skinmed. 2012;10(5):276
8) Dhurat R, Sukesh M, Avhad G, Dandale A, Pal A, Pund P. A randomized evaluator blinded study of effect of microneedling in androgenetic alopecia: a pilot study. International Journal of Trichology. 2013;5(1):6
9) Therapeutic effects of minoxidil high extra combination therapy in patients with androgenetic alopecia.- Pazoki-Toroudi H1, Babakoohi S, Nilforoushzadeh MA, Nassiri-Kashani M, Shizarpour M, Ajami M, Habibey R, Sadr B, Rashighi-Firoozabadi M, Firooz A.-
10) Topical tretinoin for hair growth promotion.-Bazzano GS, Terezakis N, Galen W.- J Am Acad Dermatol. 1986 Oct;15(4 Pt 2):880-3, 890-3.
11) Shin HS, Won CH, Lee SH, Kwon OS, Kim KH, Eun HC. Efficacy of 5% minoxidil versus combined 5% minoxidil and 0.01% tretinoin for male pattern hair loss: a randomized, double-blind, comparative clinical trial. Am JClin Dermatol. 2007;8(5):285
12) Ryu HJ, Yoo MG, Son SW. The efficacy of 3% minoxidil vs. combined 3% minoxidil and Korean red ginseng in treating female pattern alopecia. International JournalofDermatology. 2014;53(6):e340

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