M字はげの特効薬!?プランテルで本当に髪は生えるのか?【医師監修】

最近M字はげに悩んでいる方はいらっしゃいませんか。

M字はげは「AGA」(男性ホルモン型脱毛症)の典型的な症状の1つといわれています。

「プランテル」はそんなM字はげに特化した育毛剤として有名ですが、これに含まれている成分って本当に効果があるものなのでしょうか?

今回は、プランテルに含まれている成分の効果の程や秘密について紹介したいと思います。

なぜ髪の毛は抜けるのか

育毛剤の話をする前に、なぜ人は脱毛してしまうのかよくわかっていない方も多いのではないでしょうか?

まずは、脱毛の仕組みについて紹介します。

髪の毛が生えるまで

髪の毛が生えるまでには2つの重要な期間があります。それは成長期休止期です。

成長期では、毛乳頭細胞という毛根の細胞の働きによって髪の毛が大きく育ち、太くて長い髪の毛が作られます

一方休止期では、細胞の活動がおさまることで髪の毛の成長も止まり、抜けるのを待っているような状態になります。

休止期にある髪の毛が抜けると、また毛根の細胞は成長期へとシフトし、新しい髪の毛が作られます。

炎症によって髪は抜ける

髪の毛が抜ける理由についてはさまざまなものが考えられますが、主に3つの原因が挙げられます。それは、「炎症」「栄養分の不足」「男性ホルモンの影響」です。

皮脂が毛根周囲に詰まったり、紫外線や皮膚を掻くことなどの物理的ダメージは、毛根の炎症や酸化作用を引き起こしてしまいます

炎症や酸化の起きた細胞は破壊されてしまい、修復に時間がかかります。

なので、髪の毛を作り出す毛根の細胞が破壊されてしまうと、新しい髪の毛は作られず抜ける一方となってしまうのです。

栄養不足が脱毛を招く

生活習慣の乱れによって栄養が偏りがちな方はいませんか?

髪の毛も人の体の一部であり、作られるには様々な栄養が関連します

よって、ビタミンやミネラル不足に陥ると、髪の毛に回される栄養は少なくなり、結果として脱毛が目立つようになります。

それ、AGAかも…

AGAとは男性ホルモン型脱毛症のことで、頭頂部の円形脱毛やM字はげなどを特徴とします。

一般に男性ホルモンは「多毛」を引き起こすホルモンなのですが、頭頂部や前頭部に限っては真逆の作用をすることが知られています。

男性ホルモンが作用することで、髪の成長期が短くなってしまうことが知られており、十分に育たない細くて短い髪の毛が多くなる結果、脱毛が起こりやすくなります

プランテルとは

プランテルはそんな脱毛、特にM字はげを治すのに特化した育毛剤とされています。

実際にどんなアプローチ、成分を使っているのか公式サイトを覗いてみました1)。

どんな育毛剤か

プランテルは、植物由来成分を厳選した体に優しく、かつ効果の高い育毛剤だそうです。

特に、頭頂部から前頭部におけるジヒドロアルドステロン(男性ホルモンの名前)の影響を抑制することでM字はげを改善するとされています。

他にも肩こりや眼精疲労によって起きる血行不良も改善することで、より頭皮に血流が届きやすくなるのだそうです。

さらに育毛剤だけでなく、サプリメントやシャンプーも展開しているとのことです。

どんな成分が入っているか

脱毛を改善するために、「男性ホルモン抑制」「血行改善」「皮脂抑制」「栄養補給」の4つの“攻めポイント“を挙げています。

まず、男性ホルモンを抑制するために、男性ホルモンと拮抗する作用を持つ女性ホルモンと似た働きをする「ヒオウギエキス」を配合。

さらに育毛効果を促進するため、「センブリエキス」や「セファランチン」、そして頭皮を清潔にするために殺菌作用を持つとされる「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合。

そして、皮脂を流したり、栄養補給をするための種々の成分や栄養素をシャンプーやサプリメントにプラス。

これらの総合的な働きによって真の育毛作用が得られるということですかね。

M字はげに特化とは?

まず、プランテルが挙げている「M字はげに特化」という説得力はどうでしょうか。

特に前髪の生え際により効果的であるというような説得力ある説明はなさそうな気がします。

実際、前髪により効果的な成分というのは医療界でもまだ発明されていませんしね(笑)

しかし、プランテルの勧める「男性ホルモン抑制」、「血行改善」、「皮脂抑制」、「栄養補給」はどれも現在育毛に効果的、もしくは必須となっている項目ばかりであり、アプローチ自体は正しいと思います。

プランテルに効果はあるのか?

プランテルに含まれる成分には本当に効果があるのでしょうか?

今回は、プランテルが特に推していた「ヒオウギエキス」、「センブリエキス」、「セファランチン」、「グリチルリチン酸ジカリウム」について調べてみました。

ヒオウギエキス

まずヒオウギエキスについてですが、特に発毛に関して有効であるという情報は得られませんでした

また、ヒオウギエキスが女性ホルモンと似た作用をするという根拠も見つけられませんでした

私が調べた限りではヒオウギエキスについては発毛に対する医学的根拠は見つけられなかったです。

センブリエキス

センブリエキスについても。育毛に効果的であるという文献は見つけられませんでした

しかし、センブリエキスは古来から胃腸薬としてよく使われており、食欲増進や消化を活発化させる作用があるとも言われています2)。

なので、もしかすると消化が活発になることで栄養分の補強が行える…なんていう可能性はありますね。

また、センブリエキスを補助的に治療に使うことで脱毛症が治った例もあるそうです。

まあどちらにしても、育毛に直接的な作用はなく、あくまで育毛に必要な状況を整える効果がある“可能性がある”に過ぎないということですね。

セファランチン

セファランチンに関しては、毛根の細胞を活発にさせる遺伝子を発現させる作用がマウス実験で確認されたそうです3)。

これは簡単に言うと、「髪の毛を作る毛根の細胞のやる気スイッチを押す作用がある」ことが“動物実験レベル”で確認されたということです。

よって、セファランチンに関しては、育毛効果がないとは言い切れませんが、まだまだこれからの研究に期待がかかる成分といえますね。

グリチルリチン酸ジカリウム

グリチルリチン酸ジカリウムに関しては、「殺菌作用」に関する研究は見つからなかったものの、「炎症を抑える作用」があることが動物実験の結果で分かっています4)。

殺菌をする目的の1つには炎症を起こさないようにすることもあるわけですから、その点で言えば、確かに“殺菌作用”と言えなくもないかもしれません。

しかし、これも炎症を抑える効果についてはさまざまな研究で示唆されているのですが、肝心の育毛効果については分かっておらず、また動物実験レベルでの話がほとんどです。

確かな効果のある成分はなさそう

以上のことをまとめると、「ヒオウギエキス」、「センブリエキス」、「セファランチン」、「グリチルリチン酸ジカリウム」といった成分には育毛効果が確立されたものはありませんでした

まとめ

今回は、プランテルの効果について検証してきました。
「ヒオウギエキス」、「センブリエキス」、「セファランチン」、「グリチルリチン酸ジカリウム」といった成分には確かな育毛効果が医学的に証明されたものはなさそうでした。

ちろんプランテルには、育毛剤の抗炎症作用や保湿効果があるので、それによって頭皮の荒れが改善し、育毛効果が出る可能性はあると思いますので、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

本気で髪の悩みを改善したいという方はこちらの記事をチェックしてみてください。
医師が自信をもってお勧めする発毛治療はこちら。

1)
https://www.plantel.biz/

2)
Effects of Swertia japonica extract and its main compound swertiamarin on gastric emptying and gastrointestinal motility in mice.
Kimura Y1, Sumiyoshi M.

3)
Induction of insulin-like growth factor-I by cepharanthine from dermal papilla cells: a novel potential pathway for hair growth stimulation.
Inui S1, Itami S.

4)
Dipotassium glycyrrhizate via HMGB1 or AMPK signaling suppresses oxidative stress during intestinal inflammation.
Vitali R1, Palone F2, Pierdomenico M2, Negroni A2, Cucchiara S3, Aloi M3, Oliva S3, Stronati L2.

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