【医師監修】壮年生脱毛症の隠された真実とは?10年前の髪を取り戻すたった一つの方法!

若いときと比べて、抜け毛が気になる…
薄毛が進んできた…

そんな悩みを抱えている方は少なくないと思います!
中高年の方の薄毛、実は原因は1つではありません!

どのような原因があって、どのような治療を行えば良いのか?

現代科学によって、いくつかの重要な真実がわかってきました!

それを今回はご紹介していきます!

この記事のポイント
壮年性脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)の一部。
遺伝や男性ホルモンの影響で、壮年期(30歳から50歳)に生え際やつむじ付近の毛が薄くなっていく症状のことを指す。
老人性脱毛症は壮年性脱毛症とは原因が異なる薄毛。
細胞の老化によって頭皮で17型コラーゲンが減少し、髪の毛をつくる細胞が無くなり、頭皮全体の髪の毛が薄くなっていく。

壮年性脱毛症って何?

壮年生脱毛症=男性型脱毛症(AGA)

壮年性脱毛症は、実は、男性型脱毛症(AGA)の一部なのです。

男性型脱毛症(AGA)は生え際やつむじあたりの髪が薄くなる症状ですが、

20歳くらいの若い年代で発症すれば若年性脱毛症、いわゆる若ハゲ、壮年期(30歳から50歳)の年代で発症すれば壮年性脱毛症と呼ばれます。

そのため、壮年性脱毛症=男性型脱毛症(AGA)と考えてもらって問題ありません。

脱毛の原因は男性ホルモン

男性型脱毛症(AGA)は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが原因と考えられています*1。

詳しく説明すると、まず男性ホルモンの1つであるテストステロンが、生え際やつむじあたりでII型 5-α還元酵素という物質の働きによって、DHTに変換されます。

DHTが、生え際やつむじあたりの細胞に働きかけると髪の成長を抑えるTGF-βなどの物質が作られます。

TGF-βなどの働きにより髪の成長が抑えられた結果、生え際やつむじ付近の髪の毛が薄くなってくるというわけです。

AGAの詳しい説明については下の記事をクリック↓

壮年生脱毛症は薬で直せる!

壮年性脱毛症の治療は、男性型脱毛症と同じで、飲み薬のフィナステリドや塗り薬のミノキシジルが最も効果的で日本皮膚科学会でも推奨されています*1。

そのほかにも、LED/低出力レーザーアデノシンといった副作用が少ない夢のような発毛治療がどんどんと開発されています!

詳しい治療については下記の記事をクリック↓

どういう人が壮年性脱毛症になるの?

ハゲは遺伝する

遺伝男性ホルモンが男性型脱毛症の発症に大きく関わっていると考えられています*1。

例えば、ジヒドロテストステロン(DHT)の量が少量でも、遺伝的にDHTの働きを強く受けてしまう人は、男性型脱毛症になりやすいといえます。

また男性は思春期になると、男性ホルモンが多く作られますが、男性ホルモンが分解されにくい体質の人は、体内に多くの男性ホルモンが存在することになり、男性型脱毛症になりやすいともいえます。

男性型脱毛症と遺伝の関係について詳しく知りたい方は下記の記事をクリック↓

老人性脱毛症との違いは?

老人性脱毛症は老化で起こる自然な現象

壮年性脱毛症=男性型脱毛症(AGA)ということを説明してきました。

これに対して、壮年性脱毛症とは異なる老人性脱毛症という薄毛があります

老人性脱毛症とは、簡単にいうと老化による薄毛のことで、歳をとるとともに、細胞の機能が衰え、頭皮全体の毛が薄くなっていくというものです。

人間は誰しも遅かれ早かれ老化していくものです。

そのため、老人性脱毛症は、すべての人に起こる自然な現象といえます。

しかし、同じお年寄りの方でも、白髪が少なく、毛髪がしっかり生えていて、見た目が若々しい方もいますよね!

では、どうすれば歳を取っても若々しい髪の毛を保つことができるのでしょうか?

そのヒントとして、最近、老化による薄毛の原因は、17型コラーゲンが分解されて、髪の毛をつくる細胞がなくなってしまうことであるという研究結果が、世界で最も権威のある科学雑誌Science誌に掲載されました*2。

この内容を詳しく説明していきます。

17型コラーゲンが髪の毛の幹細胞を助けている

髪の毛は毛包幹細胞という細胞からつくられます。

毛包幹細胞は17型コラーゲンによって、本来の居場所にとどまり、正常な髪の毛を作ります。

17型コラーゲンはいわば船を港に停止させておく”いかり”のような働きをしているわけですね!

しかし老化により、DNA損傷が進む(*注)と、17型コラーゲンが壊れ、毛包幹細胞が本来いるべき場所に留まれなくなります

すると毛包幹細胞は、皮膚の表面に移動し、皮膚の表皮の細胞に変化して最終的にフケや垢になってしまいます。

結果として、毛包幹細胞が髪の毛をつくる能力を失い、頭皮の毛が薄くなってしまうということです。

17型コラーゲンの分解を防ぐ方法

では、どうすれば17型コラーゲンの分解を防ぐことができるのでしょうか。

それについては研究が進められている最中で、根拠がある対処法はまだ確立されていません

しかしDNAの損傷が17型コラーゲンの分解を引き起こすということから、DNA損傷の原因となる紫外線やタバコ、食品添加物*3などを避けることは老化による薄毛を食い止める対策の1つといえるのではないでしょうか。

まとめ

今回は中高年の方に起こる薄毛、壮年性脱毛症と老人性脱毛症について説明していきました。ポイントは2つです!

壮年性脱毛症は男性型脱毛症(AGA)と同じで、男性ホルモンがはたらきすぎることが原因。 治療法もAGAと同じで、飲み薬のフィナステリドと塗り薬のミノキシジルが代表的です。
老人性脱毛症は壮年性脱毛症とは異なり、老化による薄毛です。DNA損傷を起こすような紫外線やタバコ、食品添加物などを避けることが薄毛を食い止める対策の1つです。

ご自分の薄毛の原因を正しく理解して、治療に臨んでいきましょう!

*注 老化によるDNA損傷
細胞は分裂する過程で、自分のDNAをコピーし、2倍に増やしています。そのコピーの過程でミスが生じ、間違ったDNAがつくられてしまうことがあります。しかしミスを修復する能力を我々は持っているので、多少のミスであれば修復されるため、問題ありません。ただ歳をとるにつれて、細胞がどんどん分裂していく中で、ミスもどんどん蓄積されていきます。その結果、修復しきれなくなったミスがDNA損傷として残るということです。

【参考文献】
1)日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
2) Matsumura H, et al : Hair follicle aging is driven by transepidermal elimination of stem cells via COL17A1 proteolysis, Science, 2016; 351: p. aad4395.
3) Lopez-Otin, C., Blasco, M. A., Partridge, L., Serrano, M. & Kroemer, G. The hallmarks of aging. Cell, 2013; 153, 1194–1217.

Dr.ぎょっち

投稿者プロフィール

2013年千葉大学医学部卒。東京大学医学部附属病院にて2年間の初期研修を修了後、2015年より都内のAGAクリニックにて発毛治療に従事する。科学的手法に基づいて、500名以上の患者の髪を生やしてきた。「薄毛で悩む多くの人に、発毛の喜びを届ける」ことをモットーに、2017年よりMEDitor.jpを運営している。

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