STEP2 抜け毛を予防する

さて、「STEP1薄毛の原因を知る」でなぜ髪が抜けるのか、薄毛が進行するのか、が理解いただけたでしょうか?
まだSTEP1を読んでいない方がいたらこちらからどうぞ↓
STEP1薄毛の原因を知る

では、このSTEPではいよいよ
抜け毛を予防する方法
についてご説明したいと思います。

STEP0 はじめに」でもお伝えした通り、
このサイトでは科学的に実証された効果のある方法をお伝えしています。

この記事を読めば抜け毛をどうやって予防できるか、本当に効果のある方法を理解できるはずです。
では早速いきましょう!

抜け毛を予防する薬フィナステリドとは

フィナステリドは男性型脱毛症に驚くべき効果が認められた成分です。
今までの効果の薄かった脱毛予防や対策と違い、
確実に脱毛を防ぐ効果が認められた「医薬品」です。

フィナステリドはもともと前立腺肥大や前立腺がんの治療薬としてアメリカで開発された成分です。
5αリダクターゼⅡ型という酵素を阻害するという働きがそのまま抜け毛予防効果をもたらすことが分かり、脱毛予防薬として転用されました。

フィナステリドの作用

ではなぜ5αリダクターゼⅡ型を阻害する働きが抜け毛予防になるのでしょうか。

フィナステリドがジヒドロステロン(DHT)の発生を抑える

フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型という酵素の働きを阻害します。
すると男性ホルモン・テストステロンは5αリダクターゼと結びつくことができず、薄毛の原因物質ジヒドロステロン(DHT)が発生を抑えることができるのです。
ジヒドロステロンについての説明はこちら↓
徹底解説!ジヒドロステロンとは?
AGAではヘアサイクルが通常2-6年のところが数ヶ月に短縮し、髪の毛が成長する前に抜けていってしまいます。
フィナステリドの服用を続けると髪の成長サイクルは徐々に元のサイクルに戻り、抜け毛が改善します。
毛根が完全に死滅していなければ完全に抜け落ちた毛穴からもやがて発毛が認められるようにもなり、薄毛が改善していくのです。

フィナステリドの効果


では一体、フィナステリドにはどのような効果があるのでしょうか?

フィナステリドで今より24%髪が増える!?

フィナステリドは脱毛を予防することによって結果的に髪の毛の量を増やす成分です。
フィナステリドを使用することで、毛量は増え、見た目も改善することがわかっています。
ある臨床試験では、飲み始めより髪が24%増えたという結果が出ています。

毛量が増える
毛が太くなる
毛が伸びる
毛の色が濃くなる

といった効果があることがわかっています。

早く始めた方がよく効く

さらに、いくつかの実験により、フィナステリドによる治療は早く開始した方がよく効くことがわかっています。↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18363752
もし髪の毛が気になったら、薄毛が進行する前に治療を開始するのがセオリーです!

フィナステリドの副作用

副作用の種類

基本的に副作用の少ない安全な成分ですが、それでも体に作用する以上どうしても避けられない副作用はあります。
その副作用の内訳ですが、添付文書には以下が報告されています。

頻度 副作用
1-5%未満 性欲減退
1%未満 勃起機能不全
射精障害
精液量減少
頻度不明(極めてまれ) 睾丸痛
精液の質低下
抑うつ
乳房圧痛
蕁麻疹
肝機能障害

 

 

男性機能低下について

頻度がやや多いのが、性欲減退や勃起障害などの男性機能の低下に関わる副作用です。
これらは、フィナステリドが男性ホルモンを抑制することに関係があると思われますが、実はそのメカニズムはまだはっきりとはわかっていません。

ただ、薬を続けていくうちに男性機能が回復していくという報告もあり、
また、薬をやめると機能は回復するというのが一般的な理解です。
もちろん注意しなければいけない副作用であることには変わりないのですが、過度に心配する必要はないと思われます。

ちなみに海外のサイトですが、フィナステリド(プロペシア)の副作用の情報サイトがこちらです↓
http://www.propeciahelp.com

フィナステリドの使い方


フィナステリドの使い方ですが、錠剤を1日1回1錠服用するだけです。
1日の上限は1mgまでです。

フィナステリドは「飲み続ける」ことによって効果を発揮する成分ですので決められた量を継続的に飲むようにしましょう。

フィナステリドの女性への効果

なお、フィナステリドは男性用の薬です。
近年、海外ではフィナステリドの女性への発毛効果が報告されています。↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25382509
女性のFAGA(女性の男性型脱毛症)にも発毛作用があることが示されているのです。

しかしながら、フィナステリドは女性の体内の胎児に対して催奇性(胎内で奇形を促す効果)という重篤な障害の可能性を高めます。
妊娠中、もしくは妊娠の可能性のある女性は絶対に服用してはいけません。
そういった背景もあって、残念ながら日本では女性の服用は認められていません。
今後も安全性に関するさらなる研究が待たれます。

発毛までの期間

最低でも6ヶ月はかかる

フィナステリドは服用し続けることによって効果を発揮します。
従って最低でも6ヶ月は服用を続ける必要があります。

服用期間が長い方が発毛効果が高いことが示されています↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21980923

また、プロペシアの添付文書では12週(3ヶ月)〜24週(6ヶ月)で効果が表れています。

このように、フィナステリドは最低でも6ヶ月、できれば1~2年間は服用を続ける必要があります。

フィナステリドより効果がある!?デュタステリドとは?


デュタステリドはフィナステリドと同じようにもともとは前立腺肥大症の薬でしたが、発毛効果があることがわかり、AGA治療薬として使われるようにった薬です。

デュタステリドの効果

フィナステリドとの違いは?

では、デュタステリドとフィナステリドの違いはなんなのでしょうか?

そもそも、AGAの原因となる悪玉男性ホルモンDHT(ジヒドロテストロン)は、テストステロンと5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型が結合して変換されたホルモンになります。
フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型を阻害して悪玉ホルモンDHTの生成を抑える効果がありました。
それに対して、デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の両方を阻害することができる治療薬です。
なんとⅠ型に対してはフィナステリドの3倍、Ⅱ型に対しては100倍もの阻害効果があるといわれています!

デュタステリドの発毛効果は?

実は、効果を比較すると、フィナステリドよりもデュタステリドの方が発毛効果があったことが報告されました。↓
The importance of dual 5alpha-reductase inhibition in the treatment of male pattern hair loss: results of a randomized placebo-controlled study of dutasteride versus finasteride.
つまり、フィナステリドよりデュタステリドの方が髪が生える可能性があるということです!

当院ではフィナステリドとデュタステリドの両方を処方できます。
患者さんに応じて、どちらか片方を使用するようにしています。

フィナステリドで効果がない場合にもデュタステリドがよく効く

また、フィナステリドであまり効果がでなかった人で、デュタステリドに変更し服用することで回復する可能性があることが報告されました。↓
Effect of dutasteride 0.5 mg/d in men with androgenetic alopecia recalcitrant to finasteride.
これはデュタステリドが5αリダクターゼⅡ型だけでなく、Ⅰ型にも効果を示すことが影響していると考えられます。
そのため、フィナステリドで効果が出なかった人でも、デュタステリドを使えば発毛効果が出る可能性があります

このように、かなり効果を期待できるデュタステリドですが、フィナステリドよりも新しい薬のため、
まだまだ有効性と安全性がフィナステリドほどは確立されていないのが現状です。

デュタステリドの副作用

報告されている限りはフィナステリドと副作用は大きく変わらないようです。
やはり性欲の減退や男性機能の低下などが報告されています。
効果が強いとはいえ、フィナステリドより副作用が強いということもなさそうです。
今後も詳細な研究が望まれますね。

まとめ

以上、抜け毛の予防法についてご説明しました。
フィナステリド
デュタステリド
これらの薬を使えばほぼ確実に抜け毛を予防することができ、発毛効果が期待できます。

そして、さらにこれに加えて、ミノキシジルを併用すると発毛効果がさらにアップするのです!
では、次の「STEP3髪を生やす方法」で
発毛薬ミノキシジルについて一緒に学びましょう!

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